編集メニュー

このメニューはメトリックビューでは灰色表示になっており使用できません。 このコマンドはテキストフィールドでのみ使用可能です。

注意: メトリックビューでテキストフィールドのどれかにフォーカスが当たっているときは、このメニューは使用できません。

元に戻す(U)
アウトラインビューとビットマップビューでは、最後に実行したコマンドを取り消します。各グリフに対してコマンド取り消しを繰り返し行える回数は環境設定項目 UndoDepth で変更することができます。フォントメトリックビューでは、最後に実行したコマンドを取り消しません。選択中のすべてのグリフに対して、最後に行った操作を取り消します。
やり直し(R)
アウトラインビューとビットマップビューでは、最後に取り消したコマンドを再実行します。各グリフに対して (以前取り消したコマンドの再実行数は 12 回まで可能です。フォントメトリックビューでは、最後に実行したコマンドを再実行しません。選択されたすべてのグリフに対して、最後に取り消した操作を再実行します。
切り取り(T)
フォントビューではこのコマンドは選択中のすべてのグリフの前面データをクリップボードに移動し、元のグリフから削除します。コピー元の指定(F)の設定によって、これらのグリフに割り当てられた全データ (ビットマップとアウトライン) をコピーするか、表示されているグリフのデータだけをコピーするかが決まります。

アウトラインビューではこのコマンドはすべての選択中の点、参照、または画像をクリップボードにコピーし、削除します。点がパスから削除された場合、パスはそこで分断されます。パスをまるごと残したままその上の点を削除する方法は 併合(M) を参照してください。(何も選択していないときには何も起こりません)

ビットマップビューではこのコマンドは選択範囲をクリップボードにコピーしたのち、文字から削除します。何も選択していないときには何も起こりません

コピー(C)
フォントビューではこのコマンドは選択中のすべてのグリフの前面データとヒントをクリップボードにコピーします。コピー元の指定(F)の設定によって、これらのグリフに割り当てられた全データ (ビットマップとアウトライン) をコピーするか、表示されているグリフデータだけをコピーするかが決まります。通常はグリフの名前はコピーしませんが、コピー元の指定(F)グリフのメタデータ(N) が設定されているときは、グリフの名前も一緒にコピーします。

アウトラインビューではこのコマンドはすべての選択中の点、参照、または画像をクリップボードにコピーします。何も選択していないときには、現在のレイヤーの全内容をクリップボードにコピーします。

ビットマップビューではこのコマンドは選択範囲をクリップボードにコピーします。何も選択されていないときは、全体がコピーされます。

外部のアプリケーションのために、選択した点 (とそれに付随する輪郭) はクリップボードに"image/eps" でエクスポートされ、選択した画像は "image/png" および "image/bmp" でエクスポートされます。一連のグリフをクリップボードにコピーしたとき、最初の 1 個のグリフだけが外部アプリケーションにエクスポートされます。クリップボードに独立した点が含まれている場合、それは (点の座標を指定して) STRING フォーマットでもエクスポートされます。その理由は、点の識別を行いやすくするためです。セクション選択 を参照してください。

参照をコピー(O)
フォントビューでは、このコマンドは選択中のすべてのグリフへの参照をクリップボードに追加します。

アウトラインビューでは、このコマンドは現在のグリフへの参照をクリップボードにコピーします (前面モードでのみ使用可能です)。

このコマンドはビットマップビューでは使用できません。

幅をコピー(W)
フォントビューでは、このコマンドは選択中のすべてのグリフの幅をコピーし、クリップボードに格納します。

アウトラインビューでは、このコマンドは現在のグリフの幅をコピーし、クリップボードに格納します。

このコマンドはビットマップビューでは使用できません。

高さをコピー(V)
フォントビューでは、このコマンドは選択中のすべてのグリフの縦書き時の送り幅をコピーし、クリップボードに格納します。

アウトラインビューでは、このコマンドは現在のグリフの縦書き時の送り幅をコピーし、クリップボードに格納します。

このコマンドはビットマップビューでは使用できません。

左サイドベアリングをコピー(P)
フォントビューでは、このコマンドは選択中のすべてのグリフの左サイドベアリングをコピーし、クリップボードに格納します。

アウトラインビューでは、このコマンドは現在のグリフの左サイドベアリングをコピーし、クリップボードに格納します。

このコマンドはビットマップビューでは使用できません。

右サイドベアリングをコピー(G)
フォントビューでは、このコマンドは選択中のすべてのグリフの右サイドベアリングをコピーし、クリップボードに格納します。

アウトラインビューでは、このコマンドは現在のグリフ右サイドベアリングをコピーし、クリップボードに格納します。

このコマンドはビットマップビューでは使用できません。

グリフの機能をコピー...
フォントビューとアウトラインビューでのみ使用可能です。このコマンドを使うと現在の文字の機能 (カーニングを含む) を選択し、後でそれらの機能を別のグリフにペーストすることが可能です。
グリッド合わせをコピー(D)
アウトライングリフビューでのみ使用可能で、使う時には 表示(V)グリッド合わせを表示(W) を選択していなければなりません。このコマンドは現在のグリフにグリッド合わせを適用したものをクリップボードにコピーします。
貼り付け(P)
フォントビューではこのコマンドはクリップボードにある物を種類を問わず、選択中の各グリフの前面に貼り付け (例外: クリップボードに画像が含まれる場合は、その画像は通常前面には貼り付けられません)、元からあった物を消去します。クリップボード内の情報よりも選択中のグリフの方が多い場合、選択中のすべてのグリフにペーストが行われるまでデータを繰り返し使用します (例えば、グリフ A と B を選択してコピーを行い、C, D, E を選択して貼り付けを行った場合、C には A が、D には B がコピーされ、E にも A が再びコピーされます)。
クリップボードにアウトライン情報が含まれている場合、その情報は コピー元の指定(F) による設定にかかわらずグリフアウトラインに貼り付けられます。クリップボードにビットマップが含まれていてビューがアウトライン表示になっている場合、ビットマップはそのコピー元である (すなわち、元と同じピクセルサイズの) ビットマップフォントに貼り付けられます。クリップボードにビットマップが含まれていてビューがビットマップ表示になっている場合、ビットマップは現在表示中のフォントにペーストされます。フォントデータベースに存在しないサイズのビットマップがクリップボードに含まれている場合、そのビットマップを新たに作成して貼り付けを行うかどうかを確認します。

アウトラインビューでは、このコマンドはクリップボードにあるものを現在編集中のレイヤーに貼り付けます。

ビットマップビューではこのコマンドは可動選択範囲を現在の場所に貼り付けて固定し、新しく作った可動選択範囲にクリップボードの中身を貼り付けます。

クリップボードが外部のアプリケーションに占有されている場合、FontForge は以下の選択型で貼り付けを行おうと試みます (ビットマップビューは現在外部クリップボードに反応しません)。
“image/png",“image/bmp” 背景画像
“image/eps”,“image/ps”,“image/svg” スプラインデータ

セクション選択を参照してください。

追加貼り付け
フォントビューでのみ使用可能です。貼り付け(P) と同じですが、そのグリフに元からある内容を貼り付け前に消去しない点が異なります。
隣に貼り付け
フォントビューでのみ使用可能です。クリップボードの内容を選択されたグリフに貼り付けます。このときまずそのグリフの送り幅だけずらしして貼り付けを行い、貼り付けたグリフの送り幅だけずらして次の文字を貼り付けます。本質的に、これは単語を組み立てるのを簡単に行えるようにします。(フォントに縦書きメトリックが存在する場合、グリフは縦に積み重ねられます。グリフが右から左へかかれる場合、クリップボードの内容は左向きに追加されます)。

現在このコマンドは、configure-pfaedit.h を変更しないと用意されていません。

同じ文字として設定(M)
フォントビューでのみ使用可能です。クリップボードに文字への参照が 1 個だけ含まれているときにこのコマンドを適用すると、選択中のすべての符号位置が同一のグリフを参照するようになります。(例えば、ノンブレーキングスペース文字 (U+00A0) はスペース文字と同じグリフを使うことがしばしばあります。これを実現するためには、スペース文字のグリフを選択し、参照をコピー(O) を実行してからノンブレーキングスペース文字のグリフを選択して 同じ文字として設定(M) を実行します。

Adobe は、それを避けるように勧めています。その代わりに参照を使ってください。いくつかの情況 (PDF がその一例だと思われます) においては 、1 個のグリフが複数の文字符号を持っていると問題が起こります (Acrobat は、Unicode コードポイントを算出するために、グリフから符号位置への逆対応表を使用します。しかし、あるグリフが 2 つの Unicode コードポイントを持っているとそれが失敗します)。

クリア(L)
切り取り(T) と似ていますが、何もクリップボードにコピーしない点が異なります。
背景をクリア(B)
フォントビューでのみ使用可能です。このコマンドは選択されたすべてのグリフの背景を消去します。
合併(M)
このコマンドはアウトラインビューでのみ使用可能です。パス上の 1 点が選択されているとき、合併(M) コマンドはパスからその点を削除して、削除された点の両隣にある点の間に、今まで存在した 2 本の曲線を近似するような 1 本のスプラインを描きます。このコマンドには 2 つの形式が提供されています。デフォルトの方法では新たなパスの端点となる 2 個の点において、それぞれの線の傾きを保ちますが、もう一つの方法 (省略(E)) では元の線の傾きは失われます。

どうやって処理しているのか?

省略(E)
これは合併コマンドの変種です。Shift キーを押しながらメニューを表示する (または Ctrl-Alt-M を押す) と実行できます。点の傾きが変化することを許します。
線の接合(J)
このコマンドはビットマップビューでは使用できません。このコマンドは、端点の上に他の端点が重なっているようなパスを探し、それら 2 つをつなぎ合わせます。同時に、あるパスの端点がそのパスの始点と同じ場所にあるならば、そのパスをループに変換します (点を移動するコマンドはこれを自動的に行いますが、貼り付け(P) は行いません)。
アウトラインビューでは事情はもう少し複雑です: 選択された点を含むパス以外は処理の対象にしません。
背景にコピー(F)
このコマンドはアウトラインビューとフォントビューでのみ使用可能です。背景レイヤーのすべてのスプラインを削除し、前面レイヤーのスプラインをすべてコピーしたものに置き換えます。注意: すべての背景画像は残ります。参照はコピーされません。
選択(S)
アウトラインビューでは 選択(S) メニューが表示されています。その他のビューでは すべて選択(A) だけが表示されます。
すべて選択(A)
アウトラインビューでは、これはすべての点、すべての参照 (背景がアクティブな場合、すべての画像) およびグリフ幅の線 (縦書きが使用可能な場合は縦書き用の幅の線) を選択します。フォントビューではすべてのグリフを選択します。ビットマップビューでは現在のビットマップ範囲を選択します。
選択範囲を反転(I)
選択されていないすべての物を選択し、選択中の物をすべて選択解除します。
すべて選択解除(D)
選択中の内容をすべて選択解除します。
最初の端点(F)
すべてを選択解除してから、グリフ中の最初のパスの最初の点を選択します。
次の輪郭の最初の点(O)
すべてを選択解除してから、次の輪郭の最初の点を選択します (最後の輪郭が選択されている場合、すべてを選択解除します)。
次の端点(N)
現在の点を選択解除して、次の点を選択します。
前の端点(P)
現在の点を選択解除して、前の点を選択します。
次の制御点(X)
現在の点の「次の制御点」を選択します。
前の制御点(R)
現在の点の「前の制御点」を選択します。
位置を指定して選択(T)
X 座標と Y 座標を入力して、その位置にある点を選択する事ができます。
輪郭全体(C)
選択中の点を 1 個でも含んでいる輪郭の全体を選択します。
すべての点と参照を選択(P)
すべて選択(A) とほぼ同じですが、アンカーポイントや幅表示の線は選択しません。
アンカーを選択(C)
グリフ内の全アンカーポイントを選択します。
幅を(選択解除)(W)
文字幅を表す線を選択するかしないかを切り替えます。
高さ(を選択解除)(V)
(縦書きメトリックが有効になっている場合) 縦書きの送り幅を表す線を選択するかしないかを切り替えます。
ヒントマスクが作用する点を選択
ヒントマスクを伴う点が 1 個選択されている場合、このコマンドはそのヒントマスクが作用するすべての点を選択します。
色で選択(S)>
フォントビューでのみ使用可能です。色の一覧を含むサブメニューが表示され、そこで色を選ぶと、グリフ情報ダイアログであらかじめ設定した色がそれに等しいすべてのグリフを選択することができます。通常は、色の指定されたグリフを選択する前に選択していたグリフは選択解除されますが、Shift キーを押しながら選択を行うことによって、色で指定したグリフを今までの選択内容に追加選択することができます。
名前で選択(N)...
1 個のグリフを複数のエンコーディングスロットに対応づけることができます。名前で指定したグリフを参照しているすべてのエンコーディングスロットを選択します。これは主に、.notdef を切り離すのに役立つのではないかと思います。
変更されたグリフ(C)
変更されたグリフをすべて選択します。
ヒントづけが必要なグリフ(H)
ヒントづけが必要だと FontForge が判断したすべてのグリフを選択します。
ATTによる選択...
フォントビューでのみ使用可能です。タイポグラフィ上の様々な先進的機能に基づいて、様々なグリフを選択することができる ダイアログを起動します。
検索 / 置換(I)
フォントビューでのみ使用可能です。これはグリフ内のパターンを検索し、他のパターンで置換するためのダイアログを起動します。
参照に置換
フォントビューでのみ使用可能です。このコマンドは選択されたグリフのどれかの複製をアウトラインの中に含んでいるグリフをすべて検索し、その複製部分を適切なグリフへの参照に変換します。言い替えれば、参照にするべき物を検索し、そうするということです。

このコマンドは主に、PostScript (Type1, OTF または CFF) フォントを読み込んだ後に使用します。これらのフォーマットでは参照情報は一般に失われますが、このコマンドを使用するとそれを再発見することができます。

グリフ“Acircumflex”に“A”のアウトラインのコピー (輪郭のコピーであって、参照ではない) が埋め込まれているフォントを考えましょう。そこで“A”を選択してこのコマンドを適用すると、フォント内のすべてのグリフを検索して“A”に見えるものを検索し、それが見つかったすべての文字からそれを削除して、参照に置き換えます。同じアルゴリズムを選択されたすべての文字に対して適用します。すべての可能性をチェックしたい場合は、最初にすべてのグリフをコピーするだけでチェック可能です。

これが終了した後、コマンドの実行で変更されたすべてのグリフが選択されている状態となります。

参照を解除(N)
参照されたグリフを削除し、それを構成するスプラインと点に置き換えます。
コピー元の指定(F)
フォントビューでのみ使用可能です。
すべてのフォント(A)
これが設定されていると、コピー(C) (および 切り取り(T)クリア(L)) の時にアウトラインフォントとすべてのビットマップからコピーを行います。
表示されているフォント(D)
これが設定されていると、コピー(C) は現在選択されているフォントからのみ行われます。
グリフのメタデータ(M)
一般には コピー(C) ではグリフに付随するメタデータ (名前、Unicode のエンコーディング、コメント、合字情報) はコピーされませんが、これがチェックされているとそれらもコピーされます。
TrueType 命令
これは TrueType 命令をグリフと一緒にコピーするかどうかを制御します。あるフォントから他のフォントへのグリフのコピーを行う場合には、(サブルーチンや‘fpgm’,‘prep’および‘cvt ’テーブル内の値に依存する可能性がある) TrueType 命令をコピーするのは適切ではないでしょう。

この設定は、変形(T) および アクセントつきグリフを構築(B) コマンドのふるまいにも影響します。

アンドゥ履歴をクリア
メトリックビューでは実行できません。これを使用すると FontForge が編集操作の取り消し (および再実行) に使う履歴情報に浪費しているメモリをほぼ解放します。当然のことながら、この操作は取り消し不可能です。
  • アウトライングリフビューで実行すると、現在の編集モード内で行われた操作の取り消し/再実行に必要なすべての記憶領域を解放します。
  • ビットマップグリフビューで実行すると、ビットマップ編集操作の取り消し/再実行に必要なすべての記憶領域を解放します。
  • フォントビューで実行すると、選択中のすべてのグリフのアウトライン・ビットマップ・背景および前面の編集取り消し/再実行に必要なすべての記憶領域を解放します。

その他のメニュー

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