まず最初に、X11 サーバと Xcode ツールチェーンを両方とも間違いなくインストールしておく必要があります。この手順は OS X 10.3 と 10.4 とでわずかに異なります。
(続ける)
を押し続けます
よろしければ、多数の有用なライブラリを含む fink パッケージをインストールしてください (これに関するより詳しい情報は 後述の依存性 セクションを参照してください)。
次に、コマンドを入力するために Terminal のウィンドウを起動する必要があります (Terminal アプリケーションも、Applications フォルダの Utilities サブフォルダにあります)。(とても Mac らしくない行為ですが)。
cygwin 環境をダウンロードする必要があります。おそらく必要なのは:
警告: cygwin は Windows と異なるファイルシステムへのアプローチをとっています。C:\windows\fonts\arial.ttf
のようなファイル名は cygwin では /cygdrive/c/windows/fonts/arial.ttf
という名前が付けられます (バックスラッシュはスラッシュに置き換えられ、先頭のドライブ名“C:
”は“/cygdrive/c
”に置き換えられます。
それが終ったら構築のための用意はすべて整いました。cygwin の端末ウィンドウを開けば、コマンドを入力する準備ができています。
ソース配布物を入手するには基本的に 2 つの方法があります。1 つは、Web から完全なソースツリーをダウンロードする方法で、もう 1 つは、あなたのマシンにあるソースツリーできるだけ最新のものに保守するための CVS ユーティリティを使う方法です。後者の方法を使えば、手の切れるような真新しいバグを体験できます。
Sourceforge のファイルリリースシステムに tarball (.tar.bz2 という拡張子をもつファイル) があります。
より新しい版であることが多い tarball (2006年5月7日版) への直接リンクがここにあります。
これらのパッケージのどれかをダウンロードしたら、tarball をカレントディレクトリに移動するか、tarball があるディレクトリに移動 (私はあなたのブラウザがどこにファイルをダウンロードするか知らないので、ここで明白な手順を説明することはできません) して、以下のようにタイプしてください (“$”はタイプしません)
$ bunzip2 fontforge*.tar.bz2 $ tar xf fontforge*.tar $ cd fontforge-*
cvs は、多くのユーザがソースツリーを同時並行的に編集することができる便利な一連のユーティリティです。(ローカルな) あなた自身の (文書を含む) CVS ツリーのコピーを得るには、以下のようにタイプします (“$”をタイプしてはいけません。パスワードを聞かれたら、Returen キーだけを押してください):
$ cvs -d:pserver:anonymous@fontforge.cvs.sourceforge.net:/cvsroot/fontforge login CVS password: $ cvs -d:pserver:anonymous@fontforge.cvs.sourceforge.net:/cvsroot/fontforge checkout fontforge $ cd fontforge
ディレクトリを一度作成したら、以下のようにタイプすれば最新のバージョンを得るための更新を行うことができます:
$ cd fontforge $ cvs -d:pserver:anonymous@fontforge.cvs.sourceforge.net:/cvsroot/fontforge login CVS password: $ cvs -d:pserver:anonymous@fontforge.cvs.sourceforge.net:/cvsroot/fontforge update
それに加えて、CVS ツリーをオンラインで閲覧 することもできます。また、より詳しい情報については、sourceforge の解説を参照するか、CVS のマニュアルを参照してください。
ここまでの手順で、ソースのシステムへのインストールは済んでおり、現在そのトップディレクトリにいるはずです。あなたは、configure (こ、システムをどのように使うかを指定するごく小さなプログラムです) を実行してパッケージの設定をしてから、プログラムを構築する必要があります (“$”はタイプしません):
$ ./configure $ make
これが終ったらおそらく、構築したものをインストールすることになるでしょう。これは root として行う必要があります:
$ su password: ****** # make install
Mac ではこの手順とは僅かに異なります:
$ sudo make install password: ******
configure スクリプトを使って、あなたのシステムでは不要な各種の FontForge の機能をオフにすることができます。下記の説明より詳しいオプション一覧は
$ configure --help
で得ることができます。最も利用価値の高いものを以下にいくつか挙げます。
X11 をシステム上にインストールしたくない場合は、フォント操作用のスクリプトを実行できるコマンドラインツールとして FontForge を使用することができます。FontForge のスクリプト言語はスクリプト処理のセクションに書かれています。
$ configure --without-x
PostScript Type3 フォントを編集したいならば、通常のフォントで使用可能な描画モードを超えるアクセスができるように FontForge を設定することによってそれができます。
$ configure --with-multilayer
OpenType フォントにデバイステーブル (これを使うと特定のピクセルサイズにおけるカーニングデータを補正できます) を作成したいならば、以下のようにします。
$ configure --with-devicetables
/usr/local
以外の所へインストールするには
FontForge を通常と異なるディレクトリ (以下の例では /usr/bin) にインストールしたいときには:
$ configure --prefix=/usr
システム上に CVS ツリーのコピーがあるときには、以下のようにタイプします。
# make install_docs
この場合にも、インストールを行うためには root になる必要があります。あなたのシステムに応じて“su”か“sudo”のどちらか適切なコマンドを使用してください (上記を参照のこと)
FontForge は厳格な依存性を避けるように試みています。もしあるライブラリが欠けている場合でも、FontForge は (ほとんどの場合) そのライブラリの提供する機能のみを欠いた状態で実行を続けることができます。ですから TIFF 画像を取り込む必要がない場合、libtiff は不要です。SVG フォントを取り扱う必要が無いなら libxml は不要ですし、他のライブラリについても同様です。
文字画像の自動トレースを行いたい場合、以下のどちらかをダウンロードする必要があります。
CID キー指定フォントを編集したい場合、これらの文字セット記述ファイル が必要となります。(これらは 2004年12月22日に最終更新されました)。
FontForge 組み込みの文字セットエンコーディングにこれを追加したいかもしれません。FontForge の エンコーディング(N)
→エンコーディングを読み込み(L)
コマンドを使用してこれらのエンコーディングを追加することができます。
適切なライブラリがあれば、FontForge はトレース作業のために PNG, TIFF および GIF 画像を取り込んで文字の背景とすることができます (FontForge は外部ライブラリなしで BMP および xbm フォーマットを取り込むことができます)。libxml2 があれば FontForge は SVG フォントを読み込むことができます。FreeType ライブラリがあれば FontForge はビットマップ文字を作成するときにより良好に動作します。libuninameslist は、Unicode の文字に対する標準 Unicode 名と注釈を提供します (これは英語版とフランス語版の 2 つのローカライズ版があります)。libintl (GNU gettext) があれば、fontforge はユーザインターフェイスを翻訳できます。
FontForge のコンパイル/実行には上記のどのライブラリも必要ではなく、もしライブラリが存在しなければそれらは使われません (実行ファイルの構築に使ったマシンにそれらのライブラリが無い場合、ライブラリを再構築するだけではなく、ソースから再構築する必要があります)。あなたのマシンにそれらがなくてインストールしたい場合はこちらから入手可能です:
--enable-extra-encodings
つきで実行する必要があります。
いくつかの FontForge のコマンドは、あなたのインストールしている FreeType が、バイトコードインタプリタを使用可能にしてコンパイルされたかどうかに依存します。この機能は、Apple に与えられた特許に抵触するため、デフォルトではオフにされています。あなたが Apple から使用許諾を受けている (またはそれらの特許が適用されない国に住んでいる) ならば、ライブラリをビルドする前に、…/include/freetype/config/ftoption.h の適切なマクロを設定して、その機能を使用可能にすることができます (FreeType の配布物に入っている README.UNX ファイルを参照してください)。
TrueType デバッガを有効にするためには、FontForge のコンパイル時に FreeType のソースディレクトリにアクセス可能になっている必要があります (依存するインクルードファイルがいくつかあります)。 |
libpng | libtiff | libungif | libjpeg | libxml2 | libuninameslist | freetype | |
i386 linux builds | 3.1.2.2 =1.2.2 |
3.5 =20011128 |
4.1.0 =4 |
62.0.0 =62 (6b) |
2.5.4 =2.5.4 |
0.0.1 | 6.3.3 =2.1.9 |
solaris builds | 2 =1.0.8 |
3 =19970127 |
|
6 =62 (6b) |
|
|
|
Mac OS/X builds | (static) |
|
(static) | (static) | 2.5.0 =2.5.0 |
|
6.3.3 =2.1.4 |
通常は FontForge は X11 ウィンドウシステムに依存しますが、スクリプト実行エンジンにのみ興味がある (ユーザインターフェイスには興味がない) 場合、システムを X なしで実行することができます (configure スクリプトはこれを検出できるようにするべきでしょう)。
FontForge で使う Unicode のビットマップフォントをどれかダウンロードしたほうがいいでしょう。
これらをインストールするには、それをらどこかのディレクトリに置き、そのディレクトリで以下のようにタイプします:
$ mkfontdir $ xset fp+ `pwd`
あなたのマシン上で X を起動したときに常に xset を確実に実行するように設定するべきでしょう (あなたの .xsession ファイルに追加してください)
FontForge マニュアルの完全版はオンラインで利用可能です。
CVS ツリーへのアクセス方法については、CVS ツリーの一般的コメントを参照してください。
CVS ツリーから文書をインストールする方法については、CVS からの文書のインストールのセクションを参照してください。
上記の方法で文書の tarball をダウンロードしたら、それを含むディレクトリに移動し、以下のようにタイプします。
$ su password: ****** # mkdir -p /usr/local/share/doc/fontforge # mv fontforge_htdocs*.tgz /usr/local/share/doc/fontforge # tar xfz fontforge_htdocs*.tgz # rm fontforge_htdocs*.tgz
これを行った後は、FontForge はシステムにインストールされた文書を [F1] キー (または [Help] キー) を押したときに見つけることができるようになります。もしそれを行わないならば FontForge はオンラインの文書を探します。