cygwin 上で FontForge を実行できるようにするには、X11 サーバを起動しておく必要があります。
cygwin のウィンドウを開いて以下を実行します:
$ xinit
これにより画面全体を蔽うタスクウィンドウが作成され、その内部に xterm (cygwin ウィンドウと似たようなもので、さらに昔からあるプログラムです) が表示されるはずです。これで、このウィンドウからコマンドが入力できるようになりました。
それから以下を実行するべきでしょう:
$ twm &
ほとんどのシステムでは、FontForge は /usr/local/bin にインストールされるのですが (これは追加のソフトウェアの標準的な置き場所です)、ここはデフォルトのコマンドサーチパスに登録されているとは限らないのです (ガルルル)。その場合、インストールは全て正しく行われたにも関わらず、実際には何も起動しないということになります。もし、“fontforge: command not found.”とか“fontforge: コマンドが見つかりません.”のようなメッセージが表示されたならば、(おそらく) そのような事が起こっているのです。
ならどうすればいいのでしょう?
環境変数 PATH を /usr/local/bin を含むように設定する必要があります。PATH 変数の値は、ディレクトリをコロン (:) で区切って並べたものです。
$ echo $PATH /home/gww/bin:/usr/bin:/bin:/usr/X11R6/bin:/sbin
不幸なことに、Unix シェルには 2 つの異なる流儀に分かれているため、これを設定する方法は 2 つあるのです。以下のようにして確かめてください:
$ echo $SHELL /bin/bash
現在使っているシェルの名前が (上の例のように) bash, ksh または sh と表示されたならば、次のように設定するのがいいでしょう:
$ PATH=/usr/local/bin:$PATH ; export PATH
あなたの使っているシェルが tcsh または csh ならば、以下のようにします:
$ setenv PATH /usr/local/bin:$PATH
しかしこの方法ではログインするたびに上の手順を実行しなければなりません。そうしないで済むように、この処理をシェルの初期化手順に追加することができます。この場合もやり方は 2 つに分かれていて、bash とその仲間ではファイル ~/.profile を編集するのに対し、csh と tcsh ではファイル ~/.login を編集します。bash を使っている場合、一般に以下のコマンドを実行すればいいでしょう:
$ cat >>~/.profile PATH=/usr/local/bin:$PATH ; export PATH ^D
(ここで ^D は Control-D のことで、Control (Ctrl) キーを押したまま離さずに d キーを押すことを表します。
csh の仲間の場合、以下のようにタイプします:
$ cat >>~/.login setenv PATH /usr/local/bin:$PATH ^D
$ fontforge font.pfa font2.sfd font3.ttf font4.otf
これを実行すると、FontForge はコマンドラインで指定したフォントを探します。TrueType フォント、OpenType フォントだけでなく、PFB や PFA フォント、およびある種の PS フォント (Type1 辞書に基づく Type0 フォント) などの各種の異なるフォーマットのフォントを読み込むことができます。
(もし、これを実行した時に:“fontforge:Command not found”や“fontforge:コマンドが見つかりません”というメッセージが端末に表示される場合、前のセクションをお読みください)
$ fontforge -new
このようにすると、FontForge は (ISO8859-1 エンコーディングの) 新しいフォントを作成します。
$ fontforge
とのみするとファイル選択ダイアログが開き、フォントファイルが見つかるまで (か、新規に作成するまで) ブラウズすることができます
$ fontforge -script script.pe fonts...
これは FontForge を非対話的なモードで起動し、script という名前のスクリプトファイルを実行します。コマンドライン上でその後に続くすべての引数は、スクリプトへの引数とし手渡され、スクリプトによって処理が行われ (るか無視され) ます。
指定可能な引数の完全なリストは、コマンドラインのセクションを参照してください。
FontForge を Mac で起動する前に、X11 サーバを起動する必要があります。これを行うには、Applications フォルダを開き、その中の Utilities フォルダを開いてから“X11”をダブルクリックしてください。(X11 が入っていない場合は、インストールの手順の説明 まで戻って、設定を行ってください。
これが行うと、“Applications”というラベルのメニューがメニューバーに表示されるはずです。それをクリックしてください。そこに“FontForge”という項目があるはずです。FontForge を選択すると、FontForge プログラムが起動し、フォントを開いたり新規作成することができるダイアログが立ち上がります。
警告: FontForge は通常は Mac リソースフォントをこの一覧に表示しません——たとえファイルが表示されていない場合でも、その中の 1 個を開くことは可能です。たんに、そのディレクトリにあるファイルの名前をタイプするだけです (または、そうしたくない場合、テキストフィールドに“*”と入力してから [フィルタ]
ボタンを押してください。すべてのファイルが一覧表示されます)。
“FontForge”という項目が Applications メニューに含まれていないならば、以下の手順でその項目を追加することができます:
Applications
→Customize
メニューを選択
(Add)
ボタンをクリック
FontForge
”とキー入力。
/usr/local/bin/fontforge
”とキー入力。
(Done)
ボタンをクリック
(ここで FontForge をコマンドラインから起動することもできます。Applications メニューに移動して xterm を選択してから、xterm 上でここに例示したコマンドラインのどれかを入力してください。
警告: FontForge はメニュー項目を呼び出すのに Command キーを使用しません。(Command キーを使用すると、それはすべて X11 によって横取りされるので、Command-Q は X11 を終了させる (同時に FontForge を異常終了させる) ことになり、FontForge を正しく終了させることにはなりません。
警告: FontForge は 3 ボタンマウスが利用可能であることを前提として作成されています。X11 はこれを、Option-マウスクリックを中ボタン、Command-マウスクリックを右ボタンと見なす仮想 3 ボタンマウスを作成することによってシミュレートしています。