柱状グラフダイアログは、PostScript プライベート辞書に含まれる、フォント全体に適用されるヒント値のいくつかを設定するのに役立つ 3 つの情報を表示します。このダイアログは以下の情報を表示することができます:
マウスをダイアログの上部に表示されている柱状グラフの上で動かすと、小さなポップアップが現れて、そこに一致する幅を持つステムが何本あるか、それが最大値と比べてどの程度の割合か、その幅をもつグリフはいくつあるかを表示します。
HStem と VStem のどちらかを表示しているときは、柱状グラフバーの上でクリックすると、クリックした位置にあたる幅が Std[H/V]W の新しい値となり、StemSnap[H/V] はその値 1 個だけを含むように変更されます。Shift キーを押しながらバーをクリックした場合、StemSnap[H/V] にその幅が追加されます。
BlueValues の場合は、各項目の値はペアで指定しなければならないので、FontForge は 2 番目の値が選択されていないとどこにペアを配置するのか理解できません。ですから、BlueValues を指定するときには、柱状グラフに含まれる 2 本のバーをクリックしなければなりません (左側を先にクリックしてください)。次にクリックした 2 番目の値が負である場合は、それらは OtherBlues に追加され、それ以外の場合は BlueValues に追加されます。
バーの幅: テキストフィールドを使うと、柱状グラフのバーの太さを変更することができます。デフォルトの太さは、横幅 6 ピクセルです。
許容誤差: テキストフィールドは、分布値を広げたときにどう見えるかを指定する試みです。許容誤差が 0 の時は、ある幅に対して表示されている値は、その幅をもつステムの本数であり、許容誤差が 1 の時は、そこに 1 ユニット広いステムと狭いステムの本数も加わり、より大きな許容誤差を指定したときは、より拾い範囲に広げられることになります。ある幅が局所的な極大値をとっていても、必ずしもそれが配列 StemSnap に格納する値として適切なわけではなく、分布値をすこし広げることにより、少し外れた値の方がわずかによい選択であることに気づくかもしれません。
[OK]
を押すと、表示されている値がフォントのプライベート辞書に設定されます。
フォント情報ダイアログから起動したとき、これらの値はすべてのグリフに関する情報を表示します。フォントビューの ヒント(I)
→柱状グラフ
メニューから起動したときには、選択中のグリフに関する情報のみを表示します (グリフが何も選択されていないと気は、上と同様にすべてのグリフから情報を抽出します)。参照を含む文字は勘定に入りません。
FontForge は自動的にこれらの値を生成することができます (このダイアログは、FontForge が自動で行う選択——本質的に、これらと同じデータを使用して行います——よりもおそらく適切な選択を手動で行いたい場合に必要となる情報を提供するものです)。この処理は、PostScript を出力する時に、フォントに BlueValues または StemSnap の情報が含まれていないときか、エレメント(L)
→フォント情報(F)
→[PS Private辞書]
を選択したときに行われます。