FontForge でビットマップを自動トレースする方法

FontForge には自動トレース機能はありませんが、2 種類の無料で入手可能な自動トレースプログラムの出力を便利に使うことができます。その 2 種類は:

これらのうち少なくともどちらか一つをダウンロード (おそらくビルドも) して、PATH で指定されたパスのどこかにインストールする必要があります。

これが終わったら、自動トレースを行いたいグリフの背景に画像を読み込む必要があります。これを行うにはいくつかの方法があります:

ビットマップフォントから
ビットマップフォントを自動トレースする場合、(フォントビューから) 以下の操作を行ってください。
  • (おそらく、新しいフォントで作業を始めたいとお考えでしょうが、違うかもしれません)
  • ファイル(F)取り込み(I)...
  • ビットマップフォントのタイプ (BDF, FON, TTF ファイルに埋め込み、TeX ビットマップ (GF, PK) など) を選択する
  • [*] 背景として使用 フラグをオンにする
  • フォントファイルを選択する
  • これにより、フォントの各グリフの背景にビットマップが配置されるはずです。フォントビューからは何も見えませんが、アウトライングリフビューを開けば、ビットマップ版のグリフが灰色の背景として表示されているはずです。
クリップボードから
選択された画像を MIME タイプを指定して送信する処理 (KDE はこれを行います) をサポートしているアプリケーションがあれば、そのアプリケーションで画像をコピーして、FontForge の適切なグリフウィンドウに貼りつけることができます。
画像ファイルから
ビットマップ画像 (カラー画像よりも、白黒 2 値の画像の方がうまく処理できます) がある場合
  • 適切なグリフのアウトライングリフビューを開く
  • 背景レイヤーを有効にする (これは通常不要です)
  • ファイル(F)取り込み(I)...
  • フォーマット として 画像 を選択する (FontForge がサポートする全ての画像フォーマットが表示されます)。
  • ファイルを選択する
  • その画像が、このグリフの背景として表示されるはずです。
複数の画像ファイルから
複数の画像ファイルがある場合、それらを 1 回のコマンドで読み込むことができますが、そのためには適切な名前をつけておかねばなりません。フォントに Unicode 文字 U+0041 (LATIN CAPITAL LETTER A) から U+0049 (LATIN CAPITAL LETTER J) までが含まれている場合、それぞれの文字の画像を含む“uni0041.png”,“uni0042.png”, …“uni0049.png”というファイルを作成して、それから
  • 必要なグリフを選択する
  • ファイル(F)取り込み(I)...
  • フォーマット として 画像テンプレート を選択する
  • 画像の最初のファイル“uni0041.png”を選択する
  • これにより、テンプレート (“uni*.png”) に一致するすべての画像を適切な個々のグリフに読み込みます。

フォントの背景画像がフォントに含まれているなら (自動トレースプログラムがインストールされているなら)

これにはしばらく時間がかかりますので、辛抱強くお待ちください。

警告: TeX のビットマップフォントを処理しているのでない限り、極端に低い解像度の画像を使用していることと思います。自動トレースを行うプログラムは、より高い解像度の方が上手に処理を行います。

Shift キーを押しながら、メニューから 自動トレース(R) を選ぶとプログラムに与える引数を入力するように促されます。Shift キーを押していないと、FontForge は全開し要したのと同じ引数を使用します。AutoTrace の引数は“$ autotrace -help”で見ることができますし、プログラムに添付されている README ファイルにも書かれています。入出力ファイルやフォーマットを指定しないでください。それらは FontForge が割り当てます。

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